農業を始めよう

作物を栽培する前に、畑にどれくらい肥料が含まれているか、土の特性はどうかなどの診断を行います。化学測定です。結果によって施肥量や資材が異なってきます。特に残存肥料が多すぎると栽培に支障を来すので大切な診断です。

食品加工実習で味噌を造りました。米麹を作り、茹でた大豆と塩を混ぜて潰すところまで行い、後は自宅で秋まで寝かします。
これでほぼ全ての授業とテスト、レポートが終わりました。

４月から始まった農業大学校も冬休みが明けて、最後のほうれん草を出荷しました。あとねぎを一回出荷すれば栽培実習は終わりです。
ほうれん草は、通常なら冬の害虫被害は問題にならないですが、今年は暖冬で1月に入ってからかなり食害を受けました。油断できません。
授業は２月まであり、卒論（営農計画）といくつかのレポートを仕上げます。

これから営農準備で忙しくなります。必要な時期から逆算して資材を手配して、借りられる予定の農地を耕作できる状態にして、4月には作付けできるようにします。

食品加工の授業でこんにゃくを芋から作りました。市販品と異なり味が染み込むのでとても美味しいです。
手間はかからないけど時間がかかるので、少量生産は向きません。

土壌の授業で畑を1m掘って観察する実習がありました。1m掘っても黒土なので豊かな土壌です。
普通の露地畑だと30cm下は赤土、砂地、灰色の土などです。
農家としてみるポイントは、1m下の水分量、堅い地層の有無、黒ボク土の厚さなどで、栽培可能な作物が変わります。
学校では直接役に立つとは限らないけど、知的好奇心を満たしてくれる授業が多いです。