新規就農者が農家後継者に唯一勝る点は、就農地を選べることです。
多品種少量を考えている方には
- 高く売れる地域の直売所等に出荷可能か十二分に検討してください。
- 未経験者が何品目も同時に管理するのは技術的に困難であり、年間を通じて作物を出荷するのも高度な技術が必要です。特に葉物とアブラナ科野菜は収穫適期が短く、販売できない一度に大量に収穫する羽目に陥る事があります。ブロッコリーなど春まきの方が秋まきより難易度がかなり高い作物も多いです。
- 作物を播種してから出荷するまでの時間のうち、出荷調整はおよそ半分の時間を占めますが、品目が多いので機械の導入が難しく、手作業が中心となります。出荷調整を全て機械化している大産地と価格と鮮度で勝負できるか検討してください。
- 新規就農者向けの本は多品種少量が多いので希望される方も多いですが、個人的には一番難易度が高い就農形態だと思います。
就農形態、作りたい品目が決まっている方は、その作物の主要産地に移住して学ぶのが一番成功する確率が高いと思います。移住できない場合は、そのビジネスモデルが産地以外で適用できるか十二分な検討が必要です。
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