農業を始めよう

学校では春と秋にお祭りがあり、農産物を求めて数千人の方が来てくださいます（主催者発表）
私たち学生もそれに合わせてたくさん出荷しました。
写真は調整室。手前のはＣ品（出荷不可）ですが奥のコンテナには出荷物が山積みされています。

人参が出荷できるようになりました。畑にネコブ線虫がいて約半分が廃棄ですが、可能な範囲でよくできたと思います。
　播種前に太陽熱消毒という、夏の畑にビニールをかぶせて一ヶ月放置しました。温度は60度近くになり、雑草の種子と表層の病害虫が死滅するので、全く除草や農薬散布する必要がありませんでした。地面深くの線虫には効果が無いので前記の被害を招きました。
　なお通常は線虫が出ないように、同じ作物を連作しないなどの予防をします。出てしまったらビニールをかぶせて猛毒のクロロピクリンを散布するか、線虫退治に効果のあるマリーゴールドを植えます。どちらも学生が実習できる範囲を超えるものです。

学校では大型特殊免許(農耕車に限る)が取得できます。
　校内に教習コースがあり、トラクターの練習をしました。乗用車と違うのは、発進するときから最高速にギアを入れます。走行中はギアチェンジしません。
　タコメータしかなくスピードメータがありません。走行距離計がない代わりに、何時間動かしたかのhourメータがあります。構造が三輪車で重心が高く不安定です。スピードが出ないのは必要が無いのと共に、横転しやすいからです。
　学校には最新機種もありますが、40年前のFORDが美しいです。国産の40年ものと異なり交換部品が供給されています。コンピュータ化されていないので動きが素直です。

　

寒くなり大きくなったブロッコリーの出荷を開始しました。
　出荷前に茎に害虫の糞がついていないか確認して、いれば花蕾の中にイモムシ系が潜んでいるのを疑って除外します。
　全ての出荷品はトントンと強めに茎をたたいて虫が落ちてくるか確認します。水にしばらくつけてムシを出します。それでも100%混入を防ぐのは困難です。
　ブロッコリーとキャベツは同じ時期に植えて同じ時期に収穫し、栽培中の農薬散布は似たようなものですが、ブロッコリーの方が単価が高いのは神経を使うからかもしれません。

　

もうすぐ収穫です。寒くなって大きくなります。無事出荷できるといいですね。